70年代のアメリカアニメで皆に愛されたポパイの思い出

70年代のアメリカのアニメは、日本では人気がいまひとつだったキャラクターや、テレビ放送もされないマニアックなヒーローものなど色々ありました。海外のアニメってなんとなく親しみがわかないデザインが多かったので、日本の漫画じゃないと見る気がしない人も多かったのではないでしょうか。
そんななか70年代のアメリカのアニメとして今でも日本で愛されているのが「ポパイ」。ほうれん草を食べると強くなるなんてちょっと変わったキャラクターは、子供の野菜嫌いを減らすためになった?かもしれませんね。
では早速ですがみんなに愛された70年代のアメリカのアニメ「ポパイ」の思い出を振り返ってみましょう。
スヌーピーについては、こちらの記事に書いてあります。
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アメリカ生まれの水兵さんのポパイ

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ポパイは水兵さんとしてアメリカのコミックに登場したキャラクター。一番最初は1929年の作品でエルジー・クリスラー・シーガーという人によりシンプル・シアターという作品で登場したキャラクターです。
中心人物となるのは主人公のハムと恋人のオリーブ・オイル。そしてオリーブのお兄さんのカスター・オイルの3人が繰り広げるスートーリー。どこにポパイがいるの?って不思議になった人もいることでしょう。
ポパイはなんとオリーブよりも10年も遅れて登場する脇役的な存在。そのうちに何があっても死なな不死身のキャラとして注目されるようになります。
ポパイは子供の頃、テレビ番組で楽しみに見ていたもののひとつ。でも本国アメリカでは最初は漫画として始まり、アニメ版になるまでにはとても時間がかかったようですね。
70年代よりテレビアニメシリーズがスタート

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70年代のアメリカのアニメは専用チャンネルなどもあり子供達が日曜日になると楽しみに放送を待っていました。そんな時代にポパイはいよいよテレビアニメへと生まれ変わります。70年代はハンナ・バーベラ・プロダクションでテレビアニメ化され、ほうれん草といえばポパイというほど、あだ名としても一躍知られるようになります。
1979年はポパイの生みの親であるシーガーが、生まれ故郷のイリノイ州に等身大のポパイ像が作られるという名誉を授けられます。毎年この地ではポパイとピクニックをしたり、パレードが行われるなどいまだに生まれ故郷では盛大にポパイの誕生を祝っているようです。
CBSネットワークで放送開始

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1978年になると新しく「ポパイの時間」として大手のネットワークCBSで毎週日曜日にポパイのアニメが放送されるようになります。最初は1時間番組でたっぷりお楽しみできた番組ですが、80年代にはいると30分枠の番組に変更。この人気番組はCBSで83年まで放送が続けられました。
戦争のプロパガンダとしても活躍したポパイ

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アメリカと日本の歴史をさかのぼると、そこにはなぜかポパイも登場してきます。第二次世界大戦、そして太平洋戦争と世界では戦いが続く中、アメリカではポパイが戦争のプロパガンダとして使われることも頻繁に。
例えば敵国と戦うポパイが何種類が作られたり、対日の宣伝としてポパイのポスターが作られるなど昔の歴史の1ページにはポパイが登場しています。
「日本をやっつけろ」そんなフレーズでポパイは反日キャラクターとしてアメリカでは活躍していました。こんな時代に制作されたエピソードのなかには、ポパイが日本軍の戦艦をぶち壊すお話があり、ストーリーで登場する日本人の兵士はみんな出っ歯で眼鏡をかけているというちょっとブーイングが出そうなキャラばかり。
また1943年にはナチス・ドイツ軍のUボートと戦うポパイなど、時代の流れもよく描かれているアニメでした。
なぜほうれん草が好きなの?

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70年代のアメリカのアニメはヒーロー的な存在が色々いましたが、そのなかでもポパイはとてもタフなキャラとして子供から大人まで人気者。皆さんがご存知なのは弱くなったポパイがほうれん草を食べるといきなり元気がチャージされるというくだり。なぜほうれん草なのかというと、実はアメリカのPTA的な団体による策略だったともいわれているのです。
ほうれん草はとても栄養価の高い野菜で、今ではダイエットや美容、健康食品として欠かせないものですが、昔のアメリカではほうれん草嫌いの子供が多く、親がなんとかして子供に食べさせようとしてアニメのキャラを使ったという流れがあります。
確かにほうれん草の缶詰をつぶして一気に食べるポパイを見ると、本当にマッチョな体になりそうな気がしましたよね。でも子供ながらに不思議だったのがほうれん草が缶詰になっているというところ。
ほうれん草は束になって野菜売り場に山積みになっているものだと思っていたら、アメリカではほうれん草が缶詰で売っているものなのだと、すこし経ってからカルチャーショックを受けた記憶があります。
ポパイの楽しいキャラクター達

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ポパイに登場するキャラクターってどれも個性的で楽しい仲間がいっぱい。恋人のオリーブ・オイルは牧場を経営したりする活発な女性で、ひょろっとした体型は昔のゴム人形を思い出します。
ポパイとうまくいかなくなると、恋敵のブルートと浮気することもあるちょっと危ない女性。そしてブルートはポパイと同じ水兵さんで身長は2メートルもある大きな体格が特徴。
ポパイやオリーブにいつもちょっかいを出しては最後にコテンパンにされておしまいというエンディングです。
ほかにも小太りのお友達ウィンピーはハンバーガー大好きでいつも必ず手にはハンバーガーを持ち歩くほど。実際に彼をキャラクターにしたハンバーチェーン店の「ウインピー」というお店がアメリカの西海岸にあるそうです。
またポパイが養子にしたスウィーピーはとてもインテリな赤ちゃんで、デモニア国というところの皇太子であるという不思議な背景をもっています。こんな楽しい仲間がいるからこそ、いつもドタバタが起きても仲直りしてしまうのでしょうね。
70年代のアメリカのアニメはポパイがとても強かった!
ほうれん草を食べればポパイみたいになれる、と親から口うるさく言われて育った人もいるでしょう。大人になってからは本気でポパイのようなエネルギーが欲しいと感じる瞬間がたくさんあります。
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