フランダースの犬は原作より泣けるアニメ。ネロとパトラッシュの絆は永遠です!

フランダースの犬は、1975年1月から12月まで放送されたアニメです。物語が進んでいく度に涙が止まらなくなるというお話でしたよね。
フランダースの犬を観て、初めてルーベンスを知った幼い頃。このアニメで犬と一緒に暮らしたいと思った人もいたのでは。今回は、懐かしいフランダースの犬について一緒に振り返っていきましょう。
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ネロは画家を目指している少年

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8、9歳とされている少年ネロは、両親を亡くし祖父と二人暮らし。おじいさんのお手伝いをしながら、大好きな絵を描く姿は、少年とは思えない大人っぽい落ち着いた雰囲気を感じました。時折見せるどこか寂しそうな表情に、胸が苦しくなりましたよね。
絵に対する情熱だけはどんなことがあっても無くさなかったネロの信念に、心を動かされたシーンが何度もあり、一緒にルーベンスの絵を観たくなったことを思い出します。
アロアはネロと仲良しの女の子

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民族衣装のような頭巾とエプロン姿がかわいい7~8歳の少女アロアは、ネロと大の仲良しでしたよね。明るい姿に、こちらまで元気をもらえた存在です。アロアの住むこの村が憩いの場所だったと、留学後の姿をみて実感させられましたよね。
アロアのお父さんからは、仲良くすることを快く思われていなかったのに、二人の仲を拒絶することなく最後まで信じていた姿が印象的な、とても純粋な心の持ち主です。
ネロのおじいさんは優しく孫思い

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フランダースの犬に登場するネロのおじいさんは、いてくれるだけで安心できる存在でしたよね。軍隊にいて足を悪くした過去を持ちリウマチも患っていたので、牛乳を運ぶのも一苦労でした。牛乳配達や薬草を売ることで生計を立てていた二人と一匹。裕福とは言えませんでしたが、幸せそうなネロとおじいさんとパトラッシュの姿を覚えています。
アニメでは44話で天国へと旅立ってしまいますが、原作ではクリスマスの一週間前まで生存していたとの違いが。できればもっと、おじいさんとネロの微笑ましい姿がみたかったですね。
パトラッシュは金物屋さんの犬だった

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フランダースの犬と言えば、ネロがおじいさんと一緒に牛乳配達を手伝うそばに、寄り添っているパトラッシュの存在が欠かせませんよね。子供の頃の曖昧な記憶のせいなのか、パトラッシュは元々一緒におじさんと暮らしている設定なのかと思っていましたが、実は金物屋さんの犬として乱暴に扱われていたのです。
瀕死の状態をネロに助けられたことで、一緒に生活することに。ネロに出会えなかったら、平穏な暮らしが出来なかったパトラッシュ。運命を変えた命の恩人がネロで、良かったですよね。
ネロやおじいさんの気持ちを察知することが出来て、自ら行動をするという賢い大型犬です。見た目はセントバーナード犬のようにも見えますが、原作ではフランダース産の大型犬と記載されているだけで、種類までは定かではないとのこと。ネロの生涯の最高のパートナーでした。
フランダースの犬のオープニングとエンディング曲は?

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フランダースの犬の始まりには「よあけのみち」が流れますが、フレッシュさがあってかわいらしい曲ですよね。この楽曲は1975年に日本コロムビアのヒット賞を受賞しています。
エンディングは「どこまでもあるこうね」。物語が終わった最後に流れる映像とピッタリで、明るく爽やかで前向きになれる素敵なエンディングです。物語が悲しい展開になってもこの曲が流れると、次回はきっとネロが幸せになれるかもしれないと希望を持たせてくれましたよね。
ミッシェルおじさんがネロを引きとるつもりだった
おじいさんの死後、身寄りがなく一人になってしまったネロを、村の誰もが心配してくれました。一人であの小屋にパトラッシュと過ごしているのはとても寂しいもの。自立心が人一倍強かったネロは、甘えることが出来なかった少年なのかもしれません。
ネロの理解者の木こりで森に住んでいるミッシェルおじさんが、自分の住まいへ連れて行こうと迎えに来てくれたシーンは印象的でした。しかし、絵を描きたいからと、一緒に行けないわけを語る姿がとても健気に感じ、涙が止まらなかった記憶が残っています。
あの頃は気付かなかった感情ですが、おじいさんが亡くなってからネロがミッシェルおじさんの前で思いっきり泣けたことがよかったです。生活費や食料などを援助して助けてくれたミッシェルおじさん。フランダースの犬の物語の中でも、第二のおじいさんのような存在でしたね。
コンクールの絵はおじいさんとパトラッシュ

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フランダースの犬の後半のキーワードは「コンクールの絵」。原作ではミッシェルおじさんとパトラッシュの絵をコンクールに出品しますが、アニメではおじいさんとパトラッシュの絵を描きます。
結果発表の前の日に街へ買い物に出掛けた時、生活費を使ってルーベンスの二枚の絵を観ようとするくらいに、絵に情熱を注いでいたネロの想いが切なかったですよね。
落選という悲しい結果でしたが、才能を見抜いた人が最終回で表れるという結末も、複雑で胸が痛くなりました。
風車の火災がネロを追い詰めることに
フランダースの犬が、悲しい結末を迎えた原因には風車の火災があります。村の人々がネロを犯人にしたことが今でもとても悔やまれますよね。アロアのパパにネロが目を付けられていたからというのも、大きな原因でした。風車の火災の事件がなければ、ネロとパトラッシュの未来はもっと違ったものだったはず。
この事件をきっかけに仕事もなくなり、家賃も払えなくなって追い込まれていくネロとパトラッシュ。最終回まで村八分の状態で一人の少年を追い込むのは、残酷で暗い気持ちになりましたよね。アロアパパが極悪人に思えて、改心するまでが遅いと子供ながらに腹立たしく観ていた頃を思い出します。
最終回は30%超えの視聴率
フランダースの犬の最終回は、天使達がネロとパトラッシュを迎えに来る有名なラストでしたが、時間が止まったかのような穏やかで綺麗なシーンが忘れられません。
ネロの最後のセリフは、わかりやすく胸に突き刺さる言葉でしたよね。物語の世界に引き込まれて観ていました。最後はみんないい人に見えたのが、救われた部分とも言えます。
パトラッシュのネロを見つめるつぶらな瞳が、優しくて温かく映っていたのが印象的に残っています。
フランダースの犬は悲劇の中にも希望がある作品
1997年、フランダースの犬の劇場版もリメイクされ、アロアの20年後の姿を観ることが出来ます。これはちょっと興味がありますよね。
当時の作画とはやや異なりますので賛否はあるかもしれませんが、ネロやパトラッシュの視点で観ていた感覚がアロア目線で観るという新鮮さを感じます。
フランダースの犬は、悲劇すぎる作品と言われていますが、ネロとパトラッシュの絆の深さに心を打たれた温かい愛の溢れた作品ですね。
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