70年代のヒット曲は哀愁あるものが印象的

70年代のヒット曲の中には、哀愁溢れるものが多いように感じます。その哀愁溢れる楽曲を聴いて、心が穏やかな気持ちなった人も多いのではないでしょうか。70年代にヒットした曲を特集してみました。
昭和のヒット曲については、こちらの記事にも書いてあります。
>>>昭和のヒット曲で思い出すのはどんな曲ですか?(1970年代特集)
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黒ネコのタンゴ/皆川おさむ

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1969年のイタリア童謡、そしてその日本語カバー曲です。各国のたくさんの歌手によってカバーされています。日本では皆川おさむのデビュー曲として発売。シングルセールスは260万枚(資料によっては230万枚)の大ヒットになりました。
とても可愛らしい皆川おさむの声なのですが、曲自体に哀愁があるので聴いていて少し切なさを感じます。一度聴くとかなり印象的なので覚えている人も多いと思います。タンゴってこういうリズムなんだ…と、リズムがとても新鮮でしたよね。
黒ネコとタンゴがとても合っているように思いました。どこかミステリアスでありながら、歌声が可愛いのでそのバランスが良かったですね。
圭子の夢は夜ひらく/藤圭子

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藤圭子の3枚目のシングルです。元は園まり他が競作した「夢は夜ひらく」が原曲です。藤圭子の前作「女のブルース」のあとに10週連続オリコン1位でした。累計売上は120万枚とされています。「夢は夜ひらく」は多くの有名歌手によりカバーされています。
藤圭子の瞳がとても美しいと感じました。聴いていると、この世界に引きまれて行くような曲だと思います。色々な思いが心の中にあって、本当はまだまだ語り尽くせないものもあるかもしれません。
でも情感たっぷりに歌い上げているので、この曲の主人公の心情が切なく熱く伝わってきます。素晴らしい歌唱力と表現力だと思います。
時間よ止まれ/矢沢永吉

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矢沢永吉の5枚目のシングルです。シングルの累計売上はミリオンセラーを記録しています。資生堂のCMソングに採用されました。レコーディングにはYMOの坂本龍一、高橋幸宏も参加したそうです。
最初に矢沢永吉が英語で歌ったデモテープが来て、それを作詞の山川啓介や他の作詞家が日本語に変えていきました。
とてもお洒落で素敵な曲だと思います。夏の恋はもっと激しくて熱い、そして軽いもののイメージがありました。とても刹那的で、今さえ良ければいいというような…。でもこの曲を聴いて「こういう真剣な夏の恋も魅力的だな」と思った人も多かったのではないでしょうか。
純粋な男性の包み込むような思いが綴られているので、こういう愛し方をしたいと思った男性や、愛され方をしたいと思った女性も多かったのでは…と想像させる曲です。
恋のダイヤル6700/フィンガー5

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フィンガー5の枚目のシングルです。4週連続でシングルチャート1位を獲得して、累計売上は160万枚を記録しています。
リンリンリリン リンリンリリンリンという歌詞から始まる、印象的で斬新な曲です。作詞は阿久悠で作曲は井上忠夫です。
卒業式の前日に、とても好きな女の子に告白するために電話をしたい!という思いを歌っている歌詞です。そのテレフォンナンバーが6700。好きな人に初めでダイヤルを回して電話をした時のときめきを、この曲を聴くと思い出しますよね。
携帯はとても便利ですが、電話のダイヤルを回して本人が出てくればいいけれど…お父さんかお母さんだったらどうしよう…。とかなり緊張したのを覚えています。
そういう心情をしっかりと描いている歌詞ですから、共感した人も多かったのでしょう。聴いていると、こちらまで高揚してくるようなメロディラインやリズムですよね。
ダンスもとても可愛らしくて、楽しいものなので覚えて学校で踊っている子たちもいました。ハロー!で終わっているということは、通じたのかな?と思わせるような、その後を想像させてくれる曲でもあります。
昔の名前で出ています/小林旭

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小林旭にとっては「熱き心」に並ぶ代表曲です。最初はあまり売れなかった「昔の名前で出ています」でしたが、小林旭自身が全国のキャバレーなどを回って、地道にプロモーションをしました。
結果として2年後には売上を伸ばしてロングセラーになったのです。累計売上は200万枚を突破した曲です。(小林旭によると実数で大体270万枚に)
色々な街を渡り歩いたけれど、横浜の酒場に戻ってきたのは、きっと愛するあなたを待ちたかったから。本当に大切な人とまた会いたい、だから昔の名前でお店に出ているという女性の愛情溢れる切ない気持ちが伝わってきます。
自分を流れ女と言いながらも、その止まり木に愛する人が止まってくれるのを待っている…想像するだけでも、胸が一杯になる曲だと思います。この女性の思いが叶えばいいのに…と願うように聴いていた曲です。
君のひとみは10000ボルト/堀内孝雄

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この曲はアリスの堀内孝雄がソロとしてリリースしたシングルです。1978年の年間4位に輝き90万枚を超す大ヒットになりました。作詞は谷村新司で作曲は堀内孝雄。資生堂の秋のキャンペーンソングでした。
「10000ボルト」を間違えて「ひゃくまんボルト」と言われることが多いらしいです。でもこの曲は資生堂のCMソングを前提として作られた曲で、タイトルも資生堂が決めたものだそうです。
サビのところのイメージがとても強い曲ですが、それまでの歌詞もとても綺麗で魅力のある曲です。自然に心に入ってくるような、優しくて温かい曲のように思います。堀内孝雄の声が、ほどよい低音なのかもしれませんね。
サビの部分の歌詞が繰り返されるのですが、聴いていて飽きさせないのは堀内孝雄の表現力が素晴らしいからだと思います。サビの部分が心の中に残りやすいのですが、逆にこの部分を一緒に歌うことが出来るのも魅力ですね。
70年代のヒット曲と聴いて思い出すのは…
70年代にも多くの曲がヒットした中で、なぜか自分が思い出すのは哀愁があるものが多いように思います。元々自分の好みがそうだったのかもしれませんが、哀愁溢れる曲の歌詞は、ことばがとても綺麗で、心に入りやすいように思います。
70年代ヒット曲と言われて、思い出すのは人それぞれですよね。でも「この曲は70年代なんだなぁ…」と思って聴いてみると、更なる感慨深さもあるのではないでしょうか。
これからも、70年代で好きだと思った曲を聴いていきたい思いがあります。
・かもめが翔んだ日
・時の過ぎゆくままに
・あの日にかえりたい
などについては、こちらの記事を読んでみてくださいね。