80年代の失恋ソングで時に癒される名曲とは

80年代の失恋ソングについては、以前から特集をさせていただいてきました。でもまだまだ多くの失恋ソングがあり、時に癒されて前に進めるようなものもあります。
今回は、心に残る80年代の失恋ソングについて、お伝えしていきますね。
80年代の失恋ソングについては、こちらの記事にも書いあります。
>>>80年代の失恋ソングで今も口ずさみたくなる曲とは
Contents
Fin/中森明菜

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中森明菜の16枚目のシングルです。中森明菜の曲には失恋ソングが多いですが平成のものも。その中でFinが昭和の失恋曲として浮かびます。
クールな雰囲気を感じさせる曲でもあるため、失恋ソングの中でもかっこよく感じます。それは、中森明菜の魅力があるからなのでしょう。
自分を削りながら歌うような中森明菜の歌唱は、聴いている人の心に響き胸を打ちます。この曲も、切なさと辛さを表現しながら自分自身を客観的に見ようとしている、女性の強さを感じるもの。
曲自体が中森明菜の雰囲気ととても合っています。この曲の中の女性を中森明菜がとても美しく表現している、その姿を素晴らしいと思います。
手でピストル真似て 涙をのむ私 がリフレインされていく中で、心の整理をつけて前に進みたい女性の思いも感じる曲です。
とまりぎ/村下孝蔵

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1986年に発売された『ねがい』のカップリング曲です。アルバム『花ざかり』の中にも収録されている名曲と言えるでしょう。愛する男性を思い、心の窓を開けた女性。そして大切に思いを温めてきた、とても切ない気持ちが伝わってきます。
これからもどんな日でも「あなた」を想いつづけていく女性の気持ち。この曲は失恋ソングなのか、それとも…と思いながらも、聴いていて自然に涙が出てくる曲です。
このように愛する人への思いを表現できる、村下孝蔵の表現力そして魅力を深く感じる曲だと思います。まるで、ひとつの詩を読んでいるような、そんな気持ちになりながら穏やかな気持ちで聴くことのできる曲ですね。
涙のBirthday/ハウンド・ドッグ

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1982年にリリースされた曲です。情景が浮かんでくるとても切ない失恋ソング。何度も別れたけれど、寄り添いながら日々を過ごしてきた二人。
でも彼女の20才のバースディに声にならないサヨナラを、彼女が告げるのです。二度と会えないかもしれない。まだ想いがたくさん残っているように感じる中、別れなければいけない二人の想いは、とても辛いものに。
最後の夜 という言葉から、もう二人が離れてしまうことが想定できたとしても、いつかこんな日が来ると思っていたとしても、やりきれない気持ちになります。
男性らしい強さを感じるような歌詞もある中で、女性を大切に想う気持ちも伝わります。聴いていて、失恋というものを噛みしめてしまう曲ですね。
駅/竹内まりや

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この曲は、竹内まりやが作詞作曲した楽曲です。元は中森明菜への提供曲。その後に、竹内まりやがセルフカバーをしてシングルが発売されました。
駅という設定に既にドラマがある中、曲調も心惹かれる素敵なものに。駅には人によってそれぞれの想い出がありますが、竹内まりやの『駅』の中の思いも、とても切ないですね。
二年前に別れた相手を駅で見かけたけれど、声をかけることはできない。でもうつむく横顔を見ていたら涙があふれてしまうのは、自分への思いが今ならわかるから。
人波にのまれて見えなくなってしまう姿に、追いかけたい想いやもう戻れない気持ちが重なります。ありふれた夜がやって来る の歌詞から、ひとときの迷いや揺れがあったけれど、前をしっかり見て歩いて行こうとする女性心理も感じます。
一度聴くと何度でも聴きたくなるような、そして様々な時に聴きたいと感じる曲だと思います。
未練~STILL~/やしきたかじん

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やしきたかじんの15枚目のシングルです。やしきたかじんの代表曲のひとつとも言われています。
最初はオリジナルアルバム『ICHIZU』の収録曲としてリリースされました。このアルバムの9曲中5曲は鹿紋太郎と関わった作品で、その中の1曲は編曲のみです。
「ICHIZU」「決心」「未練~STILL~」の3曲は、鹿紋太郎の「愛の三部作」と呼ばれました。「未練~STILL~」については、アルバム版とシングル版で編曲が異なっています。
やしきたかじんの歌唱力や表現力は、言葉では言い尽くせないもの。歌に対してこんなにも感情を入れることができるなんて…と思う人は多いですよね。
季節が変わっても一緒に歩いた毎日が、心に痛いほど巡る女性の思い。誰かとお酒を飲む時でも、知らないうちに忘れられないあの人とくらべてしまう。こういう瞬間も、女性にはあるのかもしれません。
戻って来いと言われたい、でもその時はもう来ないかもしれない。こういう思いを未練と呼ぶとしても、人の思いは自分でさえどうにもならないものでしょう。
I・CAN・BE/米米クラブ

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米米クラブのデビューシングルです。デビューアルバムと同時発売されました。恋人との別れを歌った曲です。
別れてしまう時の男性の思い、そこには女性への優しさがあるのかもしれません。どのような女性で、どんな恋愛だったのだろうと想像をしてしまうような曲です。
でも、愛情がもうないとはっきりとは思えないような、まだ心のどこかで割り切れていない男性の心理を感じます。
曲調がオシャレでノリも良いため、失恋ソングの中ではしみじみ聴くというよりも、少し軽い気持ちで聴くことができるものでしょう。
ひとり上手/中島みゆき

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中島みゆきの9枚目のシングルです。中島みゆきの失恋ソングには様々なものがありますが、この曲を思いだす人も多いのではないでしょうか。
女性の心理がとても繊細に描かれています。雨のように愛してサヨナラの海へ流れついた の歌詞の中に、出会いから別れる時までを振り返る女性の思いが溢れています。
手紙ではなくて電話だけで捨ててという言葉に、女性の気持ちを痛いほど感じ、とても切なくなります。
この曲の全ての歌詞の中に、曲の中の女性が今どのように思い、何を望んでいるのかが綴られているのでしょう。中島みゆきの世界に、しっかりと連れていってくれる、素晴らしい曲ですね。
80年代の失恋ソングは歌詞が深いものが多い
80年代の失恋ソングを聴いていて思うのは、歌詞がとにかく深いということです。ストーリーがあり、テーマがあるように感じるため、自然に心に入ってくるのでしょう。
失恋は辛いもの。でも辛いだけではなくて何かを得られるものでもあると、80年代の失恋ソングを聴いていると感じる時があります。
・最愛/柏原芳恵
・I Love you, SAYONARA/チェッカーズ
・悪女/中島みゆき
などについてはこちらの記事を読んでみてくださいね。
>>>80年代の切ない曲には男と女のやるせないストーリーがある