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昭和の即席カレールウはカレーを国民食にした大ヒット商品

今ではラーメンとともに国民食とも言えるカレーですが、1950年代頃まで一般的な家庭でのカレーは炒めた小麦粉にカレー粉を混ぜて調理する方法であり、とても手間が掛かる料理でした。

1950年代以降に広く普及した即席カレールウの登場は飛躍的にカレーを国民食に押し上げました。そんな懐かしい即席カレールウを紹介してみましょう。

 

モナカカレー(エスビー食品)

出典:https://pds.exblog.jp/pds/1/200501/25/50/b0068250_1475560.jpg

1959年にエスビー食品から発売された「モナカカレー」。これまでに類を見ないユニークな発想のカレールウでした。

和菓子の「モナカ」から発想されたアイデア商品で、モナカ状の皮の中にカレー粉を詰めた個性あふれる画期的なカレールウでした。もち米を原料としたモナカの皮は煮込むと溶けて、とろみと風味をつけるということまで考えられていました。モナカ1個で5皿分、缶入りは24個詰めでお面のおまけつきがありました。

当時CMでは若手の落語家で人気があった立川談志(1963年襲名)が起用されていました。S&Bのロゴが入ったコック帽子をかぶったコックの格好をした立川談志が作り方を説明し、顔よりかなり大きな缶(24個入り)を持ってPRするCMは話題になり、ヒット商品になりました。

残念なことに1967年に惜しまれるも販売終了となってしまいました。是非復刻してほしい一品です。

 

ワンタッチカレー(江崎グリコ)

出典:https://i.pinimg.com/originals/52/45/72/52457261c8ff0deda040c6d63fe25f16.jpg

1960年に江崎グリコから「ワンタッチカレー」が発売されました。甘口がまず発売され、辛口は翌年の発売開始でした。子供たちに大人気メニューになっていた給食のような黄色いカレーが特徴でした。

これまでに発売されていた固形即席カレールウはとても固くて石鹸のような形状であり、包丁などで削り落としながら調理するのが一般的でした。そこで江崎グリコは板チョコレートの製造技術を応用して、画期的な製品を生み出したのです。

板チョコレートのようにブロックごとに割って量を調節でき、柔らかく溶けやすいワンタッチカレーは、家庭での調理をより手軽なものにしてくれました。「ワンタッチ」という商品名もその調理の手軽さを強調したネーミングでした。

CMでは前川清が子供たちと「ワワワワ~♪」と歌いながら食するシーンが印象的でした。

1980年代にはヨーグルト風味やヨーグルト&ハニーなどバージョンアップされ榊原郁恵や松田聖子もCMに出演していましたね。

1990年に販売終了となりましたが、グリコのショップ「ぐりこ・や」では復刻版が発売されているようです。機会があったら是非立ち寄って購入し懐かしい味を思い起こしてみたいです。

 

バーモントカレー(ハウス食品)

出典:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcT_MeisGZs3yy8fMSgFWIJ-e_iKvrNwuRcmgxD0GQdgXzVCGG1D

「バーモントカレー」は1963年にハウス食品から発売されました。即席カレールウの王様的存在で発売から50年以上経った現在でもバーモントカレーは、中辛と甘口がカレールウ市場の1位・2位とトップシェアを維持しています。

カレーは辛い大人の食べ物という一般的な認識を一新し、子供から大人まで家族みんなで美味しくというコンセプトで開発され、特に子供と母親をターゲットにしたところ家庭の味(おふくろの味)として定着し爆発的なヒット商品になりました。

「リンゴとハチミツとろーりとけてる。」のフレーズがとても印象的で、マイルドでコクのある風味豊かな味わいが特徴です。

バーモントカレーのCMといえば、何と言っても西城秀樹ですね。1973年に18歳から12年間出演し、「ヒデキ、感激!!」「ヒデキ、ご機嫌!!」「ヒデキ、満足!!」「いただきマンモス」など数々のキャッチコピーやそのかっこよさから大人気でとても印象的なCMでした。「ハウスバーモントカレーだよ~♪」の歌い出しが今でも鮮明に記憶に残っています。

カレーライスを国民食と言われるまでに押し上げた大きな功績は、バーモントカレーと西城秀樹と言っても過言ではないでしょう。

 

特製エスビーカレー(エスビー食品)

出典:http://www.maboroshi-ch.com/old/img/ana_105.jpg

1964年にエスビー食品から発売された「特製エスビーカレー」は33種類のスパイスを使用したスパイシーなカレーでした。

CMでインドの民族衣装を着た芦屋雁之助がカレーを食べて、跳び上がり「インド人もビックリ!!」と叫ぶキャッチコピーがとても面白く、一世を風靡した流行語になりました。カレーの本場インド人も驚くほどの美味しさということがストレートに伝わりインパクトがありましたね。

予想以上の結果などに驚いた時のフレーズとして、現在でも使用している人を見かけることがありませんか。

 

ゴールデンカレー(エスビー食品)

出典:http://www.maboroshi-ch.com/old/img/pha_102.jpg

「ゴールデンカレー」は1966年にエスビー食品から発売され、現在もエスビー食品の即席カレールウを代表するロングセラー商品です。

「スパイスの香り」という質にこだわり抜き、これまでにないスパイスの風味を効かせた香り豊かな本格派のカレーとして長年のスパイス技術を駆使して開発されました。

ネーミングのゴールデンを象徴するように当時は珍しい金色をパッケージに採用し高級感を演出していました。値段もこれまでの製品の2倍くらいで、特別なカレーという印象でした。

CMには佐久間良子を起用し、食の都パリでカレーでおもてなしして「すばらしい日本のお友達を紹介したような気持ちになりました。」というセリフが印象的です。

 

ジャワカレー(ハウス食品)

出典:https://housefoods.jp/company/information/images/pho_history_23.jpg

「ジャワカレー」は1968年にハウス食品から発売され、現在も人気のロングセラー商品です。インドネシアのジャワ島からネーミングされました。

「深い味わい、さわやかな辛さ」や「さわやかな大人の辛さ」をキャッチコピーに、大人向けのカレーとして売り出されました。ローストオニオンのコクと、爽やかなスパイスの辛さと香りが特徴のカレーです。

伊丹十三・宮本信子夫妻や関口宏・西田佐知子夫妻、岩城滉一・岩城アンナ夫妻など芸能人夫婦を起用したCMも多く、南国の浜辺で仲良くカレーを食べる大人の雰囲気が素敵でした。

 

ロングセラー商品が多い即席カレールウ

販売終了になった懐かしい即席カレールウもありますが、「バーモントカレー」をはじめ「ゴールデンカレー」「ジャワカレー」のように、数十年の間親しまれているロングセラー商品が多いことが分かります。他にもハウス「印度カレー」やS&B「ディナーカレー」などもロングセラーですね。

改良を加えつつも、ロングセラーとして長く親しまれている即席カレールウ。子供の頃に家庭の味として記憶したカレーの味を、大人になっても自分の子供に食べさせて受け継いでいる人も多いでしょう。

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アキラ

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