70年代はハードロック黄金期!世界的バンドが名曲をひっさげて次々登場!

70年代のハードロックが今でも大人気です。
50年代にエルビス・プレスリーが登場して、60年代にはビートルズやローリング・ストーンズ。ポップミュージック界だけでなく、若者のファッションにも多大な影響を及ぼしました。
70年代にはヘヴィメタルの元祖ともいうべき、ハードロックが登場し、今でも70年代に生まれたバンドや楽曲が、ロック界のレジェンドとされ続けられています。
そんな世界的な70年代のビッグバンドを厳選して、改めて紹介したいと思います。
70年代の日本のラブソングにはこんな曲がありました。こちらもぜひチェックしてみてください!
Contents
世界的人気のLed Zeppelin

出典:http://okmusic.jp/musichubz/artists/2856/images
ハードロックを語るときにどのバンドを筆頭にあげるかは、個人的な好みが大いに関わるでしょう。なので、筆者の好みでLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)を挙げたいと思います。
68年に「三大ギタリスト」のエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、そしてジミー・ペイジを輩出したイギリスのヤードバーズが瀕死の状態になり、解散。その後に新しいメンバーをそろえて「ニューヤードバーズ」とデビューしたのがZep(レッド・ツェッペリン)。
デビュー当時はハードロックという概念がまだなく、すでにハードロック的なことをしていた「CREAM(クリーム)」などはありましたが、当時は大音量と歪んだギターとアグレッシブなドラムとがブルースを貴重としたロックとして昇華されていたのに対し、それをさらに発展させたのが、Zepです。
王子様のようなボーカルのロバート・プラントがステージ上を暴れまわり、卓越した腕のプロデューサー兼任のギタリストのジミー・ペイジのキャッチーなリフが見どころが満載。
ジャズからクラシックまで修練した腕のトリッキーなジョン・ポール・ジョーンズのベースと、地面が割れるような重戦車級のジョン・ボーナムのリズム隊がしっかりZepらしい重厚なリズムを刻んでいます。
1968年から1980年のドラムのジョン・ボーナムの死亡事故までの12年間、メンバー4人でしか生み出せない至高の音楽を生み出して、今でも大人気です。
Zepはハードロックだけでなく、ケルトや中近東、ジェームズ・ブラウンばりのファンクを自らの音楽に昇華し、壮大なZepサウンドを作ったのが、ほかのハードロックバンドと一線を画すポイント。
特にその人気ぶりは、世界でのレコード売上数。現在1億枚を超えているロックバンドはビートルズに次いでZepだということからも一目瞭然。ハードロック界ではダントツの1位です。
それも、Zepの場合はシングルをほとんど売り出しておらず、アルバムの売り上げがこれだけなのだから余計すごいです。アルバムはどれを買っても失敗がないと言われるほど、完成度が高いです。
現在でも、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では、第14位です。
ちなみに、2007年にはボーナムの息子、ジェイソンを加えた「O2アリーナライブ」は世界中のファンを喜ばせ、高額のチケットが取引されるなど、話題になりました。
日本では特に大人気!ヘヴィメタ元祖、Deep Purple

出典:http://www.progarchives.com/artist.asp?id=1969
そのLed Zeppelinと比較されやすいのが、Deep Purple(ディープ・パープル)。メンバーの脱退や交代をしつつ、今でもレジェンドの名にふさわしい活躍をしています。
Led Zeppelinが世界中で人気なのに対し、Deep Purpleが特に日本で人気なのは、口ずさみやすいメロディーと明快な曲構成、そしてギタリストのリッチー・ブラックモアのテクニックとオーラに魅了されたギター小僧が多かったからでしょう。
ZEPがジャンルを超えたのアーティストにもリスペクトされているのに対し、Purpleはあくまでもハードロックの様式美を守りつつ成長してきたのは、ギタリストのリッチー・ブラックモアの音楽姿勢によるものかと思われます。
ハードロックの様式美を突き詰めたPurple。だからこそ、次に誕生することになるHeavy MetalはPurpleを参考にし、ハードロックらしさを踏襲しリスペクトしてきたということから、ヘヴィメタルの元祖はDeep Purpleと考える人が多いようです。
マニアの間では、メンバーや楽曲の違いにより、「何期のPurpleがベストだ」という議論で白熱するようですよ。
そのときどきですばらしいメンバーが加入し、今でもハードロックマニアの間では語り草になっています。
今でもときおり日本のCMでは、「Burn」「Highway Star」「Smoke On The Water」などがあります。
グラマラスなロックで今も世界中を魅了するQueen

出典:http://blog.revivalsgallery.com/?p=390
ZepやPurpleから遅れること数年。1973年にデビューしたのがQueen(クイーン)です。
大きな音が魅力のハードロック界にQueenが引っさげてきたのが、メロディアスなオーケストレーション仕様の重厚なサウンド。しかも、フロントマンのフレディ・マーキュリーの美しく歌い上げるボーカルが相乗効果となり、オペラのような魅惑的なロックを作り出しました。
メンバー全員が曲を作れるため、曲の豊かなバリエーションをファンの期待できました。を失って星になったクイーン。新メンバーの加入やオリジナルメンバーのジョン・ディーコンの脱退などを乗り越え、現在でも人気の偉大なバンドです。
Queenの音楽はメロディアスで記憶に残るため、さまざまな場面で使用されたため、「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ。ウィル.ロック・ユー」「地獄へ道づれ」「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」などは誰でも知っている曲かもしれません。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では、第52位です。
歌舞伎メイクのようなド派手メイクでキッズにも人気だったKiss

出典:http://lifemusicmedia.com/live-review-kiss-at-brisbane-entertainment-centre-october-13-2015/
キッスは前身のバンドから改名し、1973年にKiss(キッス)としてデビューします。当時は単なる白塗りメイクだけだったものの、次第にあの印象的なKissメイクへと発展していったようです。
デビュー直後には振るわなかった人気ですが、やがて1975年には大ブレイクを迎えます。音楽もさることながら、ステージングでの火吹きやプライベートも話題になり、日本のキッズにも「kiss派」か「Queen派」かで分かれるほどの人気に。日本では1977年には初来日を敢行し、大バンドの登竜門である日本武道館などを超満員にするほどの人気ぶり。社会現象にもなりました。
ちなみに、歌舞伎メイクをモチーフにしたのでは?といううわさがありましたが、これについてはジーン・シモンズもポール・スタンレーも否定しているようです。
メロディアスなアメリカンハードロックの雄、Aero Smith

出典:http://www.amanteaonline.it/upload_img/Aerosmith_2016_calabria.jpeg
1973年にアメリカ東海岸からデビューしたAero Smith(エアロスミス)。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーばりのセクシーさと泥臭いヴォーカルと大胆なステージングが人気で、日本のB’zなどの熱狂的な信奉者もたくさんいるほどです。
映画「アルマゲドン」の主題歌にもなった「I Don’t Wnat to Miss a Thing」などのメロディアスなナンバーも有名。またハードは「Walk This Way」もいまだにハードロックの定番中の定番として定着しています。
全米チャートの常連バンドとなり、「Janie’s Got a Gun」はグラミー賞を受賞してるほど。Aero Smithのすごいところは、ムサいロックファンだけでなくバラード好きの女性のファンも多いことだそうですよ。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では、第59位です。
ヘヴィメタル界の黒魔術師、Black Sabbath

出典:http://www.rollingstone.com/music/artists/black-sabbath
メタルの中のメタリストが好む硬派メタルバンド、Black Sabbath(ブラック・サバス)は、LED ZEPPELINやDeep Purpleと同様に英国から生まれました。
のちにアメリカで大成功するオジー・オズボーンが新バンドを募集して作ったのがはじめで、ジャズやブルースなどの基礎がしっかりしているため、音楽性の高さは裏打ちされています。
ZEPやPurpleよりもメタル度は高く、「黒魔術」などの陰鬱なイメージをバンドの個性として自ら好んで使っていたようです。
2ndアルバムは全英アルバムチャート1位を獲得、6thアルバムは全米・全英共に上位ランクインするなど、メタルオタクだけに留まらないファン層を獲得していきます。
メンバーの脱退・新加入を繰り返し、直系メタルやハードロックバンドだけでなく、グランジやブラックやドゥーム、スラッジなどの派生ジャンルにも絶大な影響を及ぼして今に至ります。
その彼らも、ラストツアー「ジ・エンド」をもってバンドとしての活動に終止符を打つそうです。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では、第85位でした。
まとめ
70年代のロックは、60年代後半にはじまった世界的なヒッピー文化全盛とと共に、ロングヘアーとベルボトムジーンズに合う自由な空気の中で育まれました。
やがて70年代後半にはパンクムーブメントに圧されることになるのですが、パンクよりのハードロックやメタルが生き残ったことを考えると、より深く若者の心をとらえていたのがハードロックだったということがわかります。
今は年を重ねた「当時ハードロック少年」だった人には懐かしい気持ちで、70年代を知らない若い人には「未体験ゾーン」として受け入れられ、これからもハードロックの歴史は長く続きそうですね。
日本で歌われている昭和70年代の邦楽をピックアップ!こちらも見てみてくださいね。